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くみあいニュース

1999年度第9号
1999年9月24日


島根大学教職員組合広報部
内線2198
ダイアルイン32-6407
E-mail:union-s@sula0007.soc.shimane-u.ac.jp
WWW:http://sula0043.soc.shimane-u.ac.jp/kumiai/kumiai.html


■文部大臣に抗議打電――独法化反対

 20日文部省が、独立行政法人化への本格的な検討に入ることを明らかにしたことに対し、翌21日以下のような抗議電報を送りました。

文部省 文部大臣 有馬朗人 殿

 文部省が,9月20日に国立大学長・大学共同利用機関所長等会議において「国立大学の独立行政法人化の検討の方向」をしめし,事実上,国立大学の独立行政法人化への道を開いたことは,多くの国民,とりわけ高等教育を担う各国立大学で構成する国立大学協会の反対をないがしろにするものであり、強く抗議する。また,充分な国民的議論や大学内外での慎重な検討の余裕を与えない検討期間の短さについては,延長を強く要求する。

島根大学教職員組合


■緊急学習会(第2回くみあいフォーラム)開催日迫る!!

「独立行政法人化“国大協中間報告”に関して」

 20日文部省が、独立行政法人化への本格的な検討に入ることを明らかにしたことにより、事態は急な動きを見せています。このような中、先日発表された「国大協中間報告」、朝日新聞9月16日社説などをも題材にして、緊急の学習会を開催します。声明を出すことも検討します。
 最新の情報を共有し、議論を深めるため、ぜひ奮ってご参加下さい。

 なお、組合ホームページの資料室で文部省案、通則法等見ることができます。
  http://sula0043.soc.shimane-u.ac.jp/kumiai/kumiai.html


■99年夏季合宿実施――独法化問題などを中心に白熱した討議

 9月4〜5日の2日間,鳥取県日野郡日南町の「ゆきんこ村」にて夏季合宿をおこなった.当日は34名の参加を得て,有意義な時間を過ごすことができた.
 第1日目は,「独立行政法人化を考える」というタイトルで,全大教第11回教職員研究集会の基調報告書をテキストにして討論を行った.内容としては,大学設置基準「大綱化」以降の大学政策を背景として,現在の独立行政法人化問題の政策的対抗軸,さらには現代における国公立大学の理念について,報告がなされた.併行して,「大学教育改革に対する経済界の考え」,「藤田論文(第1回くみあいフォーラム報告参照)の解説と批判」,「独立行政法人制度の概説」,「ニュージーランドにおける大学教育改革の実態」等のコメント報告がなされた.
 その後,白熱した議論が展開され,「ここ10年にわたる大学改革の連続で逆に大学における学問水準が低下してしまったのではないか.」,「国大協の提案は,「条件闘争」に落ちている気がする.」,「法人化は,学費の値上げ,地域への貢献努力の阻害などの諸問題が生じる.」,「独立行政法人化は反対,というだけでは,運動論として発展していかないであろう.」,「独立行政法人である限り,企業会計原則の適用があるが,教育についてそれができるのか.」「教育の公共性や大学の自治との整合性を考えたとき,主務官庁や大臣が適切に中期目標を示すことができるのか.」等の意見が出された.
 2日目は「各支部・専門部の課題と現状」という内容で,各支部・専門部からの現状報告と,各部が抱えている問題点について報告を受けた.その後の質疑応答では,職員の超過勤務問題(1人で1月200時間の残業をしている例),総合理工学部・生物資源科学部の新棟建設による電気代負担の急増,アカデミック・ハラスメント等の問題が議論となった.
 最後に夏合宿の学習会全体にわたる総括がなされた.ここでは独立行政法人問題を最重要課題として今後も継続討論することが了承され,各支部・専門部の議論を踏まえて,これからの取り組みをさらに具体化するよう中執で議論することを確認した.
(教文部 角替敏昭)
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