平成13年7月24日
島根大学長
吉川通彦 殿
島根大学教職員組合中央執行委員長
古用哲夫
「国立大学の再編・統合に関わる情報公開の緊急申し入れ書」
貴職におかれましては日頃のわれわれの活動にご理解いただき感謝申しあげます。
さて、本年6月14日に開催された国立大学長等会議で、再編・統合による大幅な国立大学の削減等に関する指針が表明され、また、この席上で、「年内を一つの目途に、各大学長に対して、再編・統合に関する改革の構想プランを提出するよう要請がなされた」と聞いております。
国立大学の独立行政法人化に関しては、さる5月30日、独立行政法人化問題検討委員会による「独立行政法人化に関する学内構成員の意見交換会」が開かれ、本学の現状について我々は情報を得ることが可能となりました。しかしながら、「国立大学の再編・統合」に関しては、なんら情報公開もなく、どのような状況にあるのか全くわかりません。
「鳥取大学のみと統合される」「島根医科大学のみと統合される」「いや鳥取大学も含め統合される」「学部・学科によっては大学をこえて統合される」など曖昧な情報が飛び交っております。教職員の中には、「自分の学部・学科は存続するのか」「事務組織はどう変えられるのか」「統合再編に伴いわれわれの身分はどうなるのか」など不安を持つ者も少なくありません。
上記6月14日の会議では「年内にプランの提出がない場合、文部科学省が主導で再編統合」という旨の表明があったという情報もあります。激動的状況であるからこそ、本学構成員への正確な情報と本学の対応状況の説明など、これら情報公開が緊急に望まれます。
この問題に関して少なくとも以下の内容に関する文書等による情報公開、およびそれに基づいた学内構成員の意見交換の場を設定していただきたく、ここに強く申し入れいたします。
1)上記学長等会議などでの決定内容など「再編・統合問題の背景や経緯」
2)本学における「再編・統合の期間的リミット」について
3)本学の「再編・統合問題を検討している組織」について
4)本学の「再編・統合案の準備状況」について
以上。