2001.7.3. 山陰中央新報
独立法人化*******************
構想づくり早急に
島大でフォーラム
***************保母教授が講演
国立大の独立行政法人化を考える緊急フォーラムがこのほど、、松江市西川津町の島根大であり、保母武彦同大教授が「独法化の新しい流れと島大の行方」と題して講演。島大の今後の在り方や議論の進め方を提言した。
国立大をめぐり、これまで独法化の議論が活発化していたが、政府の経済財政諮問会議の構造改革で、一歩進んだ「民営化」が打ち出された。フォーラムはこれらを受け、同大教職員組合が企画した。
保母教授は、一連の急通な流れを説明した上で、今改革を「産業への奉仕や競争原理の理念は徹底している一方、本来の学問や研究はどうあるべきかという長期的な姿が見えない」と批判。大学改革を取り巻く状況を「来年度の予算措置を考えると七、八月が勝負のヤマ場」と指摘。島根大当局が、地方国立大グループの創立や、あらゆる事態に備えた構想案作りに早急に取り組む必要性を強調した。
同組合に対しては研究論文を出さなかったり教育に創意のない教員などの例を引き合いに「われわれが努力していかねばならない」と、組合員の自己変革を促した。
その上で、政策提案型の運動スタイルヘの切り替えが必要とし「チラシや座談会など組合から積極的に地域に入り、世論を味方にする運動をすべきだ」提言した。